市場では海松貝(ミルガイ)の名で通っているが、正式名は「ミルクイ」。北海道から九州の内湾の水深10~20mくらいの砂地に棲む。名前の由来は、水管に海藻の海松が付着することが多く、貝が海松を食べているように見えるからと言われている。
貝の中でも最高級と呼ばれるミルガイは、シャキシャキとした歯ごたえとさわやかな潮の香りと瑞々しい甘みがたまらないネタだ。かつては貝の宝庫だった東京湾でも獲れたが、今は全国的に水揚げが少なく、高価な寿司ネタだ。
【ミルガイの基本データ】
分類:マルスダレガイ目バカガイ科ミルクイ属
学名:Tresus keenae (Kuroda and Habe,1950)
地方名:ホンミル、オオガイ、ミル、オノカイ、カラスガイ
由来:前述の通り。